他の社会保険である失業保険や労災保険は、

戦前はなかったのだが、昭和22年に施行された新憲法の第25条で、国に、国民に対する社会保障の義務があることが、定められたため、やっと公営保険として発足した。一番後から発足した公営保険、介護保険制度は、社会の高齢化が問題となってきた、2000年(平成12年)4月1日からであることは、大方の記憶に新しいところである。
もう一つ、損害保険の一種である自動車の自賠責保険は、自動車の物損だけでなく、人身事故にも対応し、生命保険や傷害保険、医療保険の要素も加味された、特殊なものとして存在するが、物損用の自動車保険は、わずか全国で1000台くらいの車しかなかった大正時代から、海上保険の陸上版のような形で、既に存在していたという。それが今のような自賠責保険の形になって、車を所有する者に、強制的に加入する義務が課されたのは、昭和31年(1956年)であって、交通事故の多発が、社会問題になり始めた頃である。この分野の保険会社や団体は、今、国内資本や外国資本の営利目的の損保会社や、共済組合など団体の自賠責保険など、50社前後が入り乱れているらしい。勿論この自賠責保険が、隆盛になったのは、誰でもが自家用車を持つようになった、昭和40年代以降の、車社会の到来によってである。